夜食の愉しみ

今日は忘年会とて、お得意様経営のイタリアンレストランへ従業員を引き連れフルコースを堪能。
料理もお酒も上々で、満足の夕げであった。
一週間ぶりにマッサージに行ってバリバリに凝った肩や背中をほぐしてもらい、家へ帰ると小腹がグー。
買いだめしてあるインスタント食品の中から、子供の頃からのお馴染みである、サンヨー食品の塩ラーメンをチョイスする。

私のインスタントラーメンに対する流儀は、なるたけ手を加えない事と、粉末スープを全部入れてしまわずに、一割から二割残す事である。ごく若い時にはボリュームを増すためにトッピングをしたり、味を加えたりしていたが、成人して酒を飲んだあとに食べるようになってからは、まず何も足さない。チキンラーメンにも卵はのせない。
よって塩ラーメンにも何も加えずに食べるのが通例だが、今日はふっと思いつき、スープを控えた代わりにごま油を垂らしてみた。


これが絶妙。
もとよりサンヨー塩ラーメンには薬味として切り胡麻が付いており、相性の悪いわけはない。
胡麻油と言えば、京都山中油店の玉締め絞りに勝る物はないが、今日は手元にかどやの純正ごま油(色つき)しかなく、それを垂らす。
少量で風味を加えるには白色よりむしろ色つきの胡麻油の方が適している。果たして結果は思いがけない化けっぷりで、嬉しくなってしまった。

八千円のディナーを食べた後に、百円の夜食を無上の喜びの如く愉しむ。愉快犯的食道楽。
森繁は我が子に言い遺している。「人生はピンとキリだけ知ればいい」

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