私のいきつけ1 味里

今日もラメールでお茶していたら、最近良くカウンターで一緒になる名も知らぬお客さんに「お昼はどこへ行かれます?」と聞かれ、「ワンパターンで決まったとこしか行きませんけど」と言いつつ、つらつら挙げていくと、結構何軒もあり、それぞれのおすすめを説明すると、早速メモって「順番に行ってみます」との事。
考えてみたら、良くこういう質問を受け、その都度延々答えているので、いっそのこと順番にブログで紹介しようと思った次第。


記念すべき一軒目は、いきつけの中では一番最近通いだした店「うどん・そば処 味里(みさと)」
ここはうちの店からも近く(中の橋通りを南に向き竹下病院の斜め向かい)、ずーっと前から気になってチェック入れてたのだが、何故か行きそびれていた。
ある日どうしても行かなくては!という気になって勇んで暖簾をくぐった。
果たして大正解。即日、私の中の高知うどんナンバーワンになった。

第一につゆの甘くないのがいい。その上醤油味をまったく感じさせぬ、澄み切った塩味は、高知では他に知らない。
最近では宿酔いの日はここのつゆを飲み干さないと体が許さなくなっている。
麺に関しては、もっと美味い店があるだろうし、私自身温うどんの麺は柔らかいのが好きなので、特に絶賛はしない。(私はそばでもうどんでも、麺を味わうなら冷製を食べるべきであり、温製はつゆを飲む為の物だと思っている)しかし、素朴でてらいのない、言わばあまり主張の無い麺だからこそ、つゆの美味さが引き立つのだと思う。兎に角ここはつゆが八割の比重である。
美味いつゆを堪能する為には、「わかめ」や「おぼろ」といったシンプルなメニューをおすすめする。他の客は良く揚げ置きの天ぷらをトッピングしているが、私は御免蒙る。折角の絶品つゆの味が変わってしまうので、揚げ玉さえもほとんど入れない。


最近の私の定番はわかめに大根おろしをのせてもらう「わかめおろし」(勝手に命名)である。風邪気味の時はさらに生姜をのせてもらう。あったまる。

そして、この店に欠く事の出来ない絶品サイドメニューがある。
ガラスケースの中に入っている寿司類。海苔巻き、卵巻き、いなり、菜めしむすび、そぼろの入ったスタミナむすびとバラエティーに富んでいてそれぞれに美味いが(ただし菜めしは若干青臭い、おそらく塩が足りない為だろう)、何と言っても私のイチオシは赤飯である。


三角に切った一口サイズが嬉しい。私は赤飯には目がない人間(ことに二三日目にちょっと固くなった頃、胡麻塩を多目に振り、熱々のほうじ茶を掛けて食べる赤飯茶漬けは絶品!)だが、うちで母がこまめに小豆の汁を何回にも分けて掛けて作るのを子供の時から食べているので、滅多に余所のを食べて美味しいとは思わない。
が、ここのは食わせる。

あともう一つ、忘れてならないご馳走が、この店にある。それはお母さんの笑顔である。多分この店の常連は皆、この人の顔を見に来ているんじゃないかと思う。
高級料理の作り手の中にも、心の籠ってない仕事をする者はいくらもいるが、このお母さんは一碗一碗、それこそ母親が我が子にするように真心こめて作っていると確信する。
「無償の愛」という言葉がぴったりの人であり、どんな有名シェフにも劣らぬ偉大な料理人である、と私は思っている。

呉服・着物・和装 高知県高知市 (c) ごふく美馬.