私の銀座

子供の頃から「いいもの」「一流の物」に強い憧れを持っていた私にとって、銀座は言うまでもなく聖地であり、何度来ても飽きることのない奥の深い永遠の遊び場である。

この十数年、年間五六十泊しているのだから、一年のうち二ヶ月は銀座で起き伏ししているのだ。もうこりゃ我が街も同然である。

今日は展示会を終え久々に朝寝をし、ウェストへ遅い朝食兼ランチをしに行った。

ここのサンドイッチは私にとって地元窪川の淳と並ぶ東西サンドイッチ両横綱の一方の雄である。
ここのはミックスと言ってもハム、野菜、玉子の中から二種類を選ばせる。これがいつも悩みの種。
その上パンは白いのかライ麦か、トーストするか焼かないかと選択が色々有って嬉しくも悩ましい。
が、今日は久しぶりだし、迷わず大定番の「ハムと野菜を白いパンでトーストして」を注文する。


来ました!この図ですよこの図!並べ方からいいじゃありませんか。美味そうでしょう?美味いんです実にこれが!

香ばしくトーストされた薄切りパンに、極上のロースハム。たまりません。書いてて涎が出ます。
次に野菜サンドを頬張ると、ハムの後味と野菜のみずみずしさ、それに絞り器で絞って野菜のみに垂らしておいたレモンの酸味が相まって絶妙。ハム、野菜、ハム、野菜と一個づつ交互に食べる。あっという間に完食。


かなり腹が減っていたので少々物足りず、悩んだ揚げ句「玉子と野菜のミックス白いパン焼かないで」を追加。しかし出来て来る間に腹が張って来て「しまった」と思いつつ、何とか半分は食べたが後はどうにも無理。
ここは頑なにテイクアウトをさせないので残すしかない。今からの芝居の幕間に丁度いいのに残念。
しかしさすがに四十路、もう無茶食いは出来ぬと悟る。
ハム、野菜、玉子が三つとも入って1.5人前のが出来たら良いのに。今度言ってみよう。

ここの店は何と言っても歴史ある佇まいが魅力(なんせレジの横に年代物のベートーベンの胸像がデンと鎮座している)であるが、決して古ぼけてはいない。むしろいつもパリッと糊の効いたカバーやクロスの白が目に眩しい。これが老舗、これぞ名店である。

走り走りのスケジュールの中で、この店にゆっくり座る事はなかなか出来ないが、これからは少しそういう時間を持ちたいと思う。

若い時の様に目一杯の予定を入れずに、昼間から一杯やって蕎麦でも食い、銀ぶらをしてここでお茶が飲めたら最高だろう。

スケジュール白紙恐怖症の私にはかなり難しい課題ではある。

呉服・着物・和装 高知県高知市 (c) ごふく美馬.