野球と私


博多の第二夜は博多座昼夜観劇後、親交のある坂東亀三郎、尾上松也両丈が東西キャプテンに別れての草野球を観戦にヤフードームへ。


私と野球くらい縁の無いものもないが、これが人の縁である。

連れの女子が私を上回る野球音痴で、私の野球知らずが人に説明するという、まさに椿説。
縁ある松也、右近両丈の活躍で面白く観る。
幸四郎、染五郎父子が東京ドームを借りきって以来の野球観戦だが、小屋としては今日の博多の方が何だか、しっくり。
設計か何か、素人には皆目分からぬが居心地が良い。

野球ファンでない故、ここにこうしている有難味も少ないが、それでも一種の感慨はある。

芝生、草、草田男。なんという連想も出る。
万緑の
中や吾子の歯
生えそむる

と言う句には私はあまりシンパシーを感じない。
健全過ぎると言おうか。
どちらかと言えば、

汀女の
あはれ子の
夜寒の床の
引けば寄る

の方が好きだ。

でも何と言っても

子なりとも
あかの他人よ
瓜一つ

である。


観戦後は居酒屋へ。ご当地名物「呼子の烏賊」を活け造りでいただく。透明な体がティラリラティラリラ、ネオンの様に光っては消える。


〆に珍しい鯖茶漬を。私には珍しいが、博多では普通らしい。まあ土佐の鰹茶漬みたいなもんだろう。が、私にはやはり合わなかった。脂の感じか、何かまったりして最後の〆に不可欠なさっぱりさがない。鯖はやっぱり酢〆に限る。

明日は東京へ移動。

博多座、新橋演舞場、シアターコクーン、国立劇場と今月開いてる芝居を全部観て回る。こんな人、日本中でおそらく私だけだろう。

巡視船「観魔」

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