虫さんといっしょ

昨日に引き続き、今日も京都展の景気づけに「ご飯たべ」に。

ふく笑ねえさんとふく光ちゃんと三人で、一年ぶりの「平野屋」へ。






ここの店構えはやっぱり絵になるし、着物姿が抜群に映える。


部屋からは池が望め、情緒満点。




料理はいつも通り、万代不易である。


今日の傑作はこの屋のお母さん。たまたまこの日は私たちの座敷にカナブンが何匹も出没し、虫の苦手なふく光ちゃんがその度に大騒ぎ。「ギャーッ」と悲鳴を上げるが店の人は来ない、私と笑ちゃんは「カナブンなんか何にもせえへんやん」「怖いのは虫より人間え」「あんたにご執心のお客さんが虫になって来たんちゃうか?」と言ってむしゃむしゃ食べている。
と、やっとお母さんがやって来て「どないしはりました?」「カナブンが」とふく光ちゃんが涙ながらに訴える。「ああカナブン」とお母さんは平然と飛行中のカナブンを目線で追っていたかと思うと、次の瞬間、馴れた手つきで空中キャッチ!
「まだここにも」と光ちゃん。「いや珍しい、こんな仰山いてることうちでも珍しいのどっせ」と言いながら、今度は畳にいたのを空いた方の手で一気に指はさみ!
そしてここからがお母さんの真骨頂である。何と両手の親指と人差し指で一匹づつカナブンを捕獲したまま、残りの三本の指で下げる器の入ったお盆を掬い上げ、悠々と下がって行った。

私と笑ちゃんは大喜びで「流石やわー」「達人やね」と感心。

ふく光ちゃんはすっかり参った様であったが、大いに笑って飲んで食べ、愉しい一夜であった。

虫の相方

呉服・着物・和装 高知県高知市 (c) ごふく美馬.