色!色!色!

連続記念展がさすがにこたえ、弱点の扁桃腺を腫らして昨日は一日休む。
今月二回目の休み。

ひと月の間に二日も家で休養するなどというのは開店以来初めてである。

休むと言っても午前中は点滴、午後からは指圧に鍼灸と治療三昧。
まるで三千歳である。

そして久々に出勤すると、高知と東京の売約品の八掛(着物の裾裏地)合わせが長蛇の列。


これだけの色選びを一気にする事は滅多になく、微妙な濃い薄いの判定はかなり神経をすり減らす作業である。

お客様は私を信用して一任して下さっているのだから、ベターではなくベストの色を選ばなくてはならない。

染め上がり品で気に入らない時は、気に入るまで何度でも染め替えてもらう。

去年辺りから視力も急激に落ち、この山を見ただけでゲンナリしそうなものだが、そこは好きな道。

よっしゃやるぞ!と腕捲りしてかかれば不思議や頭が冴えに冴えて次々と決まって行く。

やはり何事も勢いですな。

朝には三條さんの古いお客様が紹介の方に連れられて御来店。
お気に召す柄があってホッとする。

何と言っても、天文学的在庫量と品質、センスを誇る三條の品物を永年見て来られたお客様に認められる事は、私にとって特別の事であり、有り難くもまた、商いの道の初心を忘れてはならないと、自分に言い聞かせる。

兜の緒は、自分の息が止まる寸前まで締めなくてはならないのである。

呉服・着物・和装 高知県高知市 (c) ごふく美馬.