極上の朝めし

私は家にいる時には家内の朝飯を食べるが、高知のマンションや出張先のホテルではまず朝飯を食べない。

食い意地は張っているが、それ以上に寝坊助であり、また出張先では毎夜遅くまで深酒をしているので、ギリギリまで寝て活動を始め、昼飯まで我慢する事がほとんどである。

その習慣にたった一つ例外がある。

銀座の常宿の隣にあるホテルコムズ(旧三井アーバンホテル)のレストランの朝食バイキング。これだけは別。

早起きしてでも食べたい、日本中でも屈指と思われる充実した内容である。

まず品数の多さ、そして千八百円という値段に見合わぬグレードの高さである。

中でも野菜の種類の豊富さと、バリエーションに富んだ食べさせ方は圧倒的である。

このバイキングはホテル業界でも有名に違いない。

ここのバイキングへ来る時には私はその日の昼飯分も食べる。


私がまず口にするのは鶏が丸ごと一羽入ったスープである。
常なら味噌汁という所だが、ここではこれを飲まねばもったいない。
味噌汁の代わりが出来るくらいあっさりしていて、前夜の酒を洗い流してくれる。


野菜は揚げたのやら、蒸し焼きにしたのやら、炒めたのやら、生やら、はたまた客がその場で茹でるのやら。


蓮根、人参、じゃがいも、玉葱、蕪、トマト、二十日大根、わさび菜、などなどてんこ盛り。
卵は生が何種類もあって迷うが今日は秋田の「もみじ卵」にした。
スクランブルも旨い。
主菜はお粥とクロワッサン。

こういう朝飯を食べると今日も一日頑張ろう!という気になるから不思議。

ここのいいのがもう一つ。食後のコーヒーが持ち帰り出来るのだ。混雑解消の為、食べ終わった客を早く部屋へ上げる事から思い付いたのかも知れぬが、誠に知恵者もあったもの。
もちろん席で飲む分もあるのだが、煙草のみはコーヒーとともに一服やりたいし(もちろん朝食時間帯はレストラン内は全席禁煙)、そうでない人も食後の一杯は部屋で落ち着いて飲みたいのか、断然持って上がる人が多い。

兎も角も、この一杯のテイクアウトが、大人気でピーク時間帯には待ち必至の朝食会場の回転を良くしている事は間違いなく、実に感心せざるを得ないのである。

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