京の老舗スペシャル蕎麦屋三連発その二

河道屋を書いて尾張屋を書かないわけにはいかぬ。

私の京都定宿の至近にあり、朝寝をして早目の昼飯が最近の定番である。

有名なのは天ぷらなどの具と共に、段重ねになったもりそばをいただく「宝来そば」だが、私の定番は「細せいろ」。(ささめせいろと読む)。


ここではこれに限る。

麺の太さは河道屋の冷や麦と同じか、少しだけ太いかも知れない。そしてこちらの方が角立っている気がする。

これはたっぷりの生姜でいただく。

春先から秋口にかけて、時には真冬でも、宿酔の時などこれしか喉を通らぬ時がある。

だいたいは大盛にするが、極減り腹の時には並みを二人前食べる。

ここは一階の四席が風情が有ってよろしいが、観光シーズンともなれば、なかなか座れない。

しかし、二階席となると値打ちはぐっと下がる。何か追いまくられる感じがする。

数いる店員の中では、いつもしっかり帳場を守っている眼鏡の中年番頭と、ハスキーボイスの女の子が二枚看板である。

繁盛店であり、最初にお茶を持って来る人間にオーダーをしようと思っても「別の者がうかがいに参ります」なんて言うのがちとじゃあくさいが、まあ、格別不快ではない。

何にもせよ、ここの「細うどん」は私の十大食に入る。

酒に弱り、暑さに弱った体を、優しく復活させてくれる妙薬。実に医食同源である。

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