私のいきつけ3 乃なか(閉店)

今日は久々にカレー南蛮が食べたくなって「乃なか」へ。
高知でカレー南蛮ならここに限る。出汁よしカレーのスパイスよし、あまり混んでないのもよし。


ここはごく新しい店であるが、ちゃんとした手打ちであり、メニューも豊富である。

数年前に、高知では奇跡的なレベルのそばを出していた笑庵が店を畳み、さらに昨年高知における手打ちそばの魁であった白紙菴が暖簾を下ろすというまことに悲しい現実の中で、この店は何としても頑張って欲しい砦である。

私はせいろに関しては何せ江戸前の醤油っ辛いつゆでないとダメなので、高知の蕎麦屋ではなかなか合格点を出す事は出来ない。
が、江戸前原理主義者でない普通の人ならこの店のそばは十分に美味いと感じる物だと思う。
しかし私はカレー南蛮に特化する。それもやっぱりそのままではない。汁を吸いたい私はとろみを抑えて、ゆるめにしてもらう。
玉ねぎと葱の具合が何とも言えない。小さく切ったかしわも美味い。「かしわてどんな鳥?」いとしさんの声が聞こえる。すかさず、こいしさんが「生きてる間がにわとり、死んだら戒名がかしわ!」

今日は少し汁が少なくひたひただった。次回は「料金高くなってもいいからつゆだくにして下さい!」と頼もう。
高知では昔はカレーうどんなんて言ったら、うどんの上に出汁で割ってないカレーその物がかかって出て来た時代もあった。
それに比べれば隔世の感がある。

車で行かねばならぬ距離だし、滅多に行けないので、魅力的な他のメニューにも挑戦したいが、やはり定番に落ち着く。
今日はかなり空腹だったので白ご飯を追加した。
が、この米は蕎麦のグレードには釣り合わないものだった。丼台がほとんどとは言え、やはりいい米を使ってもらいたいもの。

ちなみにこの店にはそば会席も有り、是非一度お客様を集めての食事会に使ってみたいと思っている。

場所は愛宕の商店街を抜けてさらに北上し、四国銀行を過ぎた左側。昼は三時まで、月曜定休。
くれぐれもランチタイムを少し避け、空いてる時間にどうぞ。



※手打ちそば乃なかは惜しくも2012末に閉店されました。
ご意見・ご感想
一覧へ戻る
店舗紹介
催事覚書
伝統芸能の夕べ
酔言猛語
男のきもの暦
二束のわらじ
美馬旅館
TOPページ

(C)ごふく美馬
当サイト内の画像その他の無断転用・転載を禁じます。