パクパクではなし
度々で恐れ入るが、古師山本夏彦は、世に何かあると皆こぞって同じ事を言うのを「パクパク」と言った。
つまり、その時なら誰でも言い、かつ誰からも批判されない、最大公約意見、これを集団マスターベーションと言う。
被災しなかった者は今度は自分に番が回って来るかも知れない津波や放射能からいかにして身を守るか、という話に明け暮れている。
無理からぬ事のようだが、そこには「いかに長く生きるか」という命題しか無く、如何にいつ死んでもいいように日々を後悔無く生きるか」という思想は全く無い。
こんな時こそ、自分を見つめ直す千載一遇のチャンスであるにもかかわらず、くだらない自粛ポーズをいっときやって、やり過ごそうとしている。
実に嘆かわしい限りである。
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